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1989年の冷戦終結後に育った若い世代のクリエイターたちによる、
デザインやモノづくりの新たなムーブメントが、いま世界中から注目を集めはじめています。


東欧ポーランドの首都、ワルシャワの街並


街中にひっそりと佇むデザインホテル
「アウタールーム」


アウタールームのプロデューサー
「ママスタジオ」を牽引するマグダ女史


アウタールームの共同ダイニング。宿泊客はここで朝食を囲みます。


アウタールーム「1777号室」。
ルームナンバーはアメリカ独立戦争の年からつけられています。


ゲストひとり一人に手渡されるルームキー。
こうしたグッズにもデザインが行き届いています。

アクタス的ワルシャワ訪問記

 東欧・ポーランドの首都、ワルシャワ。世界遺産にも登録されているこの街は、冬は豪雪に囲まれ、気温も氷点下をきる猛烈な寒さにさらされます。しかしサマーシーズンにもなると、住民たちは鬱積していたエネルギーを爆発させ、街は若者を中心に活気で溢れかえリます。
 今回は、そんなワルシャワで新たな動きをしている、2つのデザインユニットを訪れました。1つは、広告代理店・デザインコンサルタントとして活動している「mamastudio」。もう1つは、100%メイド・イン・ワルシャワとして、SLOW HOUSEではすでに展開している「THIS IS PAPER」の2社。
 はじめに訪れた「Mamastudio」は、ワルシャワ市内では数少ない100年以上前の古い建物の1フロアにある4部屋をリノベーションし、「Autor Rooms」というホテルを運営しています。2015年にオープンしたこのホテルは、部屋ごとのテーマで、インテリアなどの設えを変えるという趣向が凝らされ、そのセンスはステーショナリーやアメニティグッズなどにいたるまで、およんでいました。
 一方の「THIS IS PAPER」は、ワルシャワの古いアパートメントの1階にショールームと工房を兼ねたスペースで、サーシャとズーシャという二人の若者によって運営されています。もともとは雑誌の編集と発刊を主な生業としていましたが、現在は、オンラインショップを中心に、世界中のディーラーショップへバッグの販売を行っているブランドで、このオフィスにて、企画とデザインから、布のカットや縫合、レザーの加工など、すべての製造工程を行い、そこでつくられた商品は、そのままショールームでディスプレイされるのです。
 今回、東欧の雰囲気を色濃く残すワルシャワの地を訪れ、戦後の過酷な歴史を経験したひとびとの次の世代を中心に、新たなムーブメントが芽生えていることを肌で感じました。さらに、それぞれ個別で活動している若者たちは横のつながりが非常に強く、実際今回も、はるか日本から訪れた客人をもてなそうと仲間たちが集ってくれたのです。デザインの力で国を盛り上げていこうという彼らのエネルギーで満ちているこのワルシャワという地から、今後目を離すことができません。

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