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ニューヨーク、ロンドン、パリなど世界の大都市に日本食ブームが起こったのはいまや遠い昔の話。
これらの都市ではすでにジャパニーズフードもすっかり定着し、今さら話題にするほどのこともないのだが、いつも世界のトレンドからは微妙に遅れをとるミラノに日本食ブームがやってきたのはここ4,5年のこと。ご多分に漏れず、最初はトレンドに敏感な業界筋の方々か、ときどきいる日本好きイタリア人しか行かなかった日本食レストランにも、最近では普通の人たちも足を運ぶようになってきた。
となると、見逃さないのが中国人。昨日まで中華料理店だった店が、ある日突然看板だけ換えて、「RISTORANTE GIAPPONESE(日本レストラン)」になっている、ということはしばしば。店に入っても、当然スタッフは中国人ばかりなので、オーダーはなぜかイタリア語ですることになってしまう。さすがに最近はメニュー等の可笑しな日本語、例えば小さい「つ」(=「っ」)が普通の「つ」になっている(「いらつしあいませ」等の)初歩的な間違いはないものの、デザートにバナナのフライだのライチだの、いかにも中国風のものがあったりするのは当たり前。まあ、それでもいいのだが、問題はメニューには寿司、天婦羅など限られたものしかない事、そしてその寿司も寿司飯が柔らかすぎたり、寿司ネタがマグロとサケしかなかったりすることで、我々日本人はしばしば失望させられる。 |
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■ かくして、今ではミラノにもかなりの数の日本食レストランが存在するのだが、実は大部分はこんな店だった。しかし、このところ日本勢の盛り返しで、日本人オーナー、または日本人の板さんによる“本当の”日本食レストランのオープンブームが起こっている。
中でも一番信用できるのは、日本でも料理人としてキャリアを積んできた板さんのいる店(実はイタリアにきてからやっつけで寿司職人になる日本人も多いのだ)。例えば「OMAKASE」(Via San Fermo)は、日本でも料理人として経験を積み、ミラノでも長く老舗日本食レストランで働いてきたオーナーシェフが日本人の奥様と満を持してオープンした店。いわゆる”日本のお惣菜“が盛り合わせになった日替わりの前菜ミックスがお薦め。酒の品揃えもいいので、飲んで軽くつまむだけでもいい、アットホームな店だ。 |
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■一方、3週間先まで予約が入らないといわれている、業界人好みのゴージャス系ジャパニーズ「ZERO」(Via Magenta)も、オーナーは日本での料理人経験あり。ミラノでも日本食レストランで働いていたところをかの「NOBU」に引き抜かれ、その後この店のオープンに関わった。こちらはレストランのインテリアからメニューに至るまで、ゴージャスを極めていて、どちらかというと東京のお洒落な和食バーという感じかも。
また、去年の末、オープンしたばかりの「KUSHI」(Via Morosini)は、この店の経営のために日本から拠点を移したオーナーによる、気配りとリサーチの行き届いた店作りが自慢。メニューは店名になっている看板料理の串焼き、串揚げを初め、ミラノの日本食レストランではなかなか食べられない、寿司以外のメニューも充実している。
■ 旅行でミラノに来て、話の種に妙な日本食でも食べてみようかという、マゾ的趣味のある方は別として、旅の間の回数の限られた一食ゆえにおいしいものを食べたいもの。かなり素敵なミニマルテイストでインテリアがなされた中華系日本食レストランも多いので、お店選びには十分なご注意を。 |
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| text by Carmella ACTUS MILANO 市内特派員 15. February. 2008 |
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