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世界のトップクラスに君臨する建築家・デザイナーたちの思考が集結したブランド、イタリア「Molteni&C(モルテーニ)」社。
デザイナーの間では「モルテーニの技術をもってすれば不可能が可能になる」と語られているほど彼らの持つ技術は世界屈指のものである。
モルテーニは、同社がもつシリーズ「505」「GLOBO」「PASS」など、システムユニットを他の追随を寄せつけないその品質とデザイン力でリードしてきた。
さらに、そのブランドを揺るぎないものとしたのは、1980年代にスタートした、トータルコーディネートを可能にする“ホームコレクション”である。ホームコレクションでは、アルド・ロッシをはじめ、ノーマン・フォスター、ジャン・ヌーヴェル、パトリシア・ウルキオラなど世界の一流建築家・デザイナーを起用し、シンプルかつ美しい家具を発表している。
モルテーニは、デザイナーたちが描く不可能とも思える夢のプロジェクトを、夢を可能にしていくという信念と同社が持つ他に類を見ない卓越した技術力とアイデアによって実現していく。
モルテーニが世界のインテリアメーカーのトップに君臨するひとつの大きな理由がそこにある。
世界的建築家“ジャン・ヌーヴェル”が、パリ・カルティエ財団のためにデザインし、大絶賛を浴びた「LESS:レス」というテーブルがある。
「LESS」はその名の通り、贅肉を極限まで削ぎ落としたミニマルなフォルムを持ち、ディメンションの大きさに反して驚異的な薄さの天板とスレンダーな脚を持っている。この形状を目障りな補強を加えることもなく強度面をクリアにすることは従来の技術では不可能だった。しかし、ヌーヴェルが夢見た「薄い一枚の紙に足が生えたかのようなテーブル」は実現する。それを可能にしたのがモルテーニ社なのである。
2007年ミラノサローネ、ヌーヴェルとモルテーニのコンビはまた新たに、他社では不可能とされたデザインを現実のモノにした。それは一枚のレザーをハンモック構造に仕上げた「SKIN:スキン」というソファである。
モルテーニの強みは、彼らデザイナーの才覚と、「LESS」「SKIN」において明確に見えるような、ハウスエンジニアたちの技術革新にある。しかし、ここまでハイテクを導入しながらもどれもシンプルで時にナチュラル&エレガントに仕上がるのは、同社がもつ伝統と革新が同等に息づいている証拠である。
