アクタス誕生のきっかけ。

大広間に真っ白い仕切りを作って、白壁をバックに真っ白の蛍光塗料を塗ったタンスやマネキンを配置。そこにプロジェクターで「海外の生活シーン」、「ホームパーティを楽しむ光景」、「海岸を散歩する親子」、「ソットサスの作品」、「磯崎新の建築物」を映し出し、「家具によるハプニングショー」を開催したのです。
来場者は全員このパフォーマンスを目にすることになり、入り口には次のようなメッセージが掲げられました。「私たち湯川家具は、今の婚礼家具に満足していません。もっと将来を見据えた暮らしの提案をしていきたいと思っているのです」。
自らを否定するようなこの企画。一部の上司はカンカンだったそうですが、結果は予想に反して大きな実績を上げました。お客様は商品そのものではなく、長期的な視野で日本人の生活を見据える湯川家具の姿勢に喝采を送ってくれたのです。この大胆ともいえる企画の数々が、湯川家具の知名度を高め、お客様からの信頼を高めていきました。

表紙
日本のモダンインテリアはここから始まった。¥1,575(税込)
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