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Friluftsliv JournalBe yourself with nature

自然とひとつになるとき

私にとって、自然はいつでも身近な存在だった。自然の中にいると心が癒され、予想外の体験やサプライズに出会えば、思わず微笑んでしまう。少年時代は、生物の授業や課題に取り組むのが大好きだった。
デンマークには、四季それぞれの魅力と楽しみ方がたくさんある。バードウォッチングは、私が長年続けている趣味で、そこから野鳥の写真を撮り始め、本格的な撮影にのめり込んだ時期があった。もう何年も前のことになるが、当時の仲間と協力して、デンマークの自然と野鳥をテーマにした写真集も出版した。

それから時は流れ、しばらく自然からも、バードウォッチングからも遠ざかっていたのだが、一人娘のカーラのおかげで、私の日常に再びアウトドアライフが戻ってきた。今年19歳になるカーラは、鳥、虫、動物、植物などの野生生物に夢中で、自然により強い関心を抱くようになった。
我が娘と、同じ興味を共有できるなんて、父親としては、最高の贈り物を授かった気分である。

私たちはよく、お弁当を持ち野原や森に出かけて、そこで数時間一緒に過ごす。ときには、珍しい野鳥を探しに、遠方までドライブすることもある。自宅があるコペンハーゲンから何時間も離れたエリアや、市内にある自然保護区など、行き先はさまざまだ。ただ、かつてのような写真撮影が目的ではなくなった。大きな機材を担いでいくこともない。持参するのは、望遠鏡と双眼鏡、それに携帯電話くらいだ。この身軽さが、私の新しいアウトドアライフスタイルになった。

ただし、長年の経験から学んだことがある。とても基本的なことだが、食べ物と飲み物は持っていくこと。そして、もうひとつ大事なことは、アウトドア体験に適した服装で出かけることだ。雨や雪に降られて濡れてしまったから、寒いから、という理由で存分に楽しめなかったり、早々に引き揚げるというのでは、あまりに残念ではないか。実用的で動きやすく、着心地がいい服とフットウェア。これが体験の充実度に大きな差を生むと思う。

自然に「悪い天気」は存在しない。どんな天候になっても、それに応じた服装であれば何の問題もないはずだ。じっくり身を置いて、自然の豊かさと尊さを感じたい。自然環境を守り、次世代へ受け継いでいこうという思いも、きっとそういう体験から育まれていくのではないだろうか。
(訳:via&plus)

Finn(デンマーク在住/男性/舞台技術者)
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