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Friluftsliv JournalBe yourself with nature

シンプルバーベキューを楽しもう

子供の頃から毎年、日の長い夏の大半を過ごしていた海辺のサマーハウス。そこは都会育ちの私にとって、自然の中で食べることの楽しさを教わった、料理の舞台でもあります。
コペンハーゲンからサマーハウスまでは、車で1時間半ほどかかります。到着すると、私と姉は競って車から飛び降り、目の前に広がる海を眺めました。すると母が決まってこう言いました。「さあ、深呼吸してごらん!」思い切り息を吸い込むと、そこには潮の匂いと、樹齢100年を超える松の木々と、野花の甘い香りが混ざりあった独特の空気が漂って、私たち家族を迎えてくれました。

サマーハウスでの毎日は、海水浴、散歩、トランプ遊びのほかに、特別な行事などはありませんでしたが、母と連れ立ってスーパーがある町まで買い出しに行くのは、滞在中の楽しみのひとつでした。店内には、子供ながらに興味をそそられる食材や欲しくなる物がずらり!棚や冷蔵ショーケースに並ぶ商品を、じっくり眺めながら回るのが大好きでした。

夕飯はたいていバーベキューと決まっていました。夕方になると、丸めた新聞紙を燃やして火を炭に移し、しばらく待ちます。いい具合に炭が熱くなったところで準備完了。鳥の串焼きやステーキ、スライスした野菜をのせていきます。

屋外でのご飯作りは、シンプルでも不思議と五感を楽しく刺激してくれます。ほんの少し鼻が焼けたように、つんとくる煙の匂いも、出来上がりを待つ楽しみからお腹がぐうぐう鳴るのも、陽気に響くワイングラスの乾杯の音さえも、微笑ましく、チャーミングに思えてくるのです。垣根越しに手を振るお隣の住人とのおしゃべりや、ゆっくりと海に沈んでいく夕日が放つ美しい光。都会のアパートのキッチンでは叶わない、豊かな時間が流れます。

自分が母親となった今でも、サマーハウスでの過ごし方は変わりません。料理も以前と同じようにバーベキューがメインです。串刺しにして焼いたマシュマロは、娘の大好物。とろけたカマンベールチーズにサワークリームを少し加えて、刻んだチャイブをたっぷりのせます。そしてデザートには、もちろんパンケーキ。バニラシュガーと、摘みたての赤いベリーを添えて召し上がれ…!
(訳:via&plus)

Lene(フランス在住/料理研究家)
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