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Friluftsliv JournalBe yourself with nature

四季を巡るフリルフスリフ

北極圏にまたがる、森と湖の国スウェーデン。私の暮らしは、常に自然と関わりながら四季とともにある。首都ストックホルムに住む私の移動手段は、もっぱら自転車だ。自然へのアクセスも非常に便利で、電車やメトロ、バスを使えば、一時間ほどで静かな森や海に出られる。普段から公共の交通機関は頼りにしているが、車もたくさんのお金も自分の生活には必要ない。

夏のあいだは、おもにストックホルム周辺にある群島や、国内各地の湖でカヤックを楽しむ。カヤックは、自然に跡を残さない静かな乗りものだ。すうーっと前方へスライドするたび、水面に波紋ができるだけ。陸に近いところや浅瀬では、水底や水中に生息するプラント、魚、ウニなど、さまざまな生き物を観察できる。
湖で泳ぐのも大好きだ。夏は比較的水温が高いので、長距離を泳ぐにはちょうどいい。泳いでいるうちに心が安らいで、同時にフレッシュなエネルギーが湧いてくる。思いがけずクリエイティブなアイデアが浮かぶこともあれば、問題を解決する方法が見えてきたりする。
街中の自宅アパートから一番近い水浴スポットまでは、たった200mの距離。料金はかからないし、夏の長い夜でも9月初めの早朝でも、思い立ったらいつでも泳ぎに行けるのがうれしい。
3つ目の夏の趣味は、長距離ハイキングだ。これまでにスウェーデンはもちろん、ノルウェーやスペインなど、様々な場所でハイキングを体験してきた。私にとって、ハイキングはまさに「自由」そのもの。最小限必要な調理道具と衣類がつまった ”家” を背負って、自分のペースで歩いていく。北部の遠隔地などでは、ネット環境から離れて、あらゆる騒音やストレスからも解放される。今日残されている自然に大きな敬意を抱くとともに、ハイカーとして、天候や環境に順応しながら、野生生物との共生を意識していたい。

秋の訪れとともにサウナシーズンが始まると、週に一度は海へ飛び込みに行く。水が凍るほど冷たいときでも、欠かさず通うことにしている。飛び込んだ瞬間、キーンと割れるような感覚の目覚めと同時に、外気の寒さとサウナの熱が化学反応をおこして、全身に力と元気がみなぎってくる。
冬のあいだは、湖や海で長距離スケートが楽しめる。歌うような氷の音と一緒に滑るのが気持ちいい。その年の気候によって期間は異なり、雪が降り始めると同時にスケートシーズンは終わってしまうので、その時期を見計らってのスタンバイが必要だ。

冬の趣味として近年夢中になっているのが、山々に点在するコテージを渡り歩くクロスカントリーだ。スキーをつけてハイキングしているような気分になる。運がよければ、雪の中を歩き回るトナカイやライチョウに出会えるかもしれない。

(訳:via&plus)

Love(スウェーデン在住/プロジェクトマネージャー)
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