ACTUS(アクタス)

Scandinavian
Another
Story

04

古さと新しさ

CHAIR

デンマークのファニチャーブランド、Brdr.Kruger(クルーガー・ブラザーズ)が製造を手掛けるこの椅子、本国での名前は F CHAIR。アクタスでは、オリジナルデザインの子供椅子で「F CHAIR」という商品が存在するため、Brdr.Krugerと相談し、デザイナーの名字を取って「FEX CHAIR」として展開しています。
シェーカー教徒が作っていた椅子をリデザインしたことで、世に知られるのが ボーエ・モーエンセンが1947年にデザインした「 J39」。現代にいたるまで世界中で愛され続けています。

この「FEX CHAIR」もシェーカー教徒の椅子、そして「J39」に敬意を払いつつ生まれたデザイン。
「J39」という名作がすでにある中、同じコンセプトで椅子に取り組むのはチャレンジだったと、以前オーナーのヨナス・クルーガーが語ってくれました。

“どこか見たことあるようで、ないような。”
昔から存在していそうな普遍性と安心感がありつつも、交差するフレームの直線の潔さがマット感の美しいカラーリングの中で際立ち、そのクリーンな仕上がりは、現代に生まれた新しさをしっかりと感じさせてくれます。

馴染むのに少し華やかでピシッとしてくれる、で、素直なデザイン。この椅子を見ていると、何だか表現できるキーワードがどんどん出てきます。
インテリアやデザインが好きな友人が自宅に遊びに来たら、「これ、どこの椅子?見たことあるような気がするんだけど…」

そんな質問されるだろうなぁと、少しふふふっと想像してしまう1脚ですね。

text by Nogu
アクタスのバイヤーがつぶやく北欧アナザーストーリー