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セシリエ・マンツ

コペンハーゲンを拠点に北欧のデザイン界を牽引するプロダクトデザイナー。2004年にサイドテーブル「MIKADO」でダニッシュデザインアワードを、2007年には名誉あるフィン・ユール賞を受賞。さらに2014年には、デンマークで最も貢献した文化人に授与されるCrown Prince Couple’s Culture Prizeをプロダクトデザイナーとして初めて受賞するなど、彼女の詩的センスに満ちたデザインは高い評価を受けています。幼少期には陶芸家の母とともに有田・波佐見地区で過ごした経験を持ち、HIBITOシリーズにも現地の技術がデザインに活かされています。

アクタスとのコラボレーションは、デザインミュージアム・デンマークのパーマネントコレクションに選ばれた、2016年の「MOKU」に続き、今回のHIBITOが2作目です。

MOKU ARM CHAIR W53.5 x D47.3 x H69.5 x SH45cm ¥145,000 / DINING TABLE W180 x D85 x H72.7cm ¥310,000

様々なプロダクトのデザインを手掛けているセシリエ・マンツですが、カテゴリーを越えたコレクションをデザインするのは初めての試みでした。

「以前、レストランのためにグラスとプレートをデザインしたことはありますが、それはレストランのためのプロジェクトであって、マーケットに出すデザインとして、このように自分の世界観を複数のカテゴリーを超えて一度にデザインし、表現したのは初めてといってもよいと思います。そして、この中にカトラリーが含まれていることがとてもうれしいです。カトラリーは、日本人にとってお箸みたいなものですから。私たちにとって、とても大切なものです。」

「このプロジェクトの本当に面白かったところは、ヨーロッパと日本の融合だったことです。反面、複雑になりすぎないように非常にベーシックであることを心掛けました。ただ、ベーシックすぎると、どこにでも、ありふれているものになってしまいます。ですので、何か柔らかさを感じさせるような小さなディテールを加えたかったのです。」

そうしてセシリエが“ディテール”として加えた意匠が、水の波紋をインスピレーション源にして磁器に施した輪のデザインでした。

「このような意匠は、高い技術がある日本だからこそできたことだと思っています。このような意匠は柔らかさが求められ、かつシンプルであるが故に完璧に仕上げられなければ、柔らかさやその意味合いを表現することができないのです。」

また、今回はじめてカトラリーをデザインしたセシリエは、HIBITOのカトラリーを「2019年に発表される自身のデザインの中でベストだ」と語ります。

「カトラリーの仕上がりには非常に満足しています。日本の素晴らしい作り手と協業できたことは、自分の考えを具現化するのに非常に重要でした。彼らはディテールについて本当に深い知識と技術力がありました。スプーンを口に入れたときに、両端の部分が上の唇にどう触れるかがとても重要で、やさしく口に触れるように、エッジの部分、そしてさじ部分の滑らかな形状と角度には非常にこだわりました。 スプーンもフォークも、触れていることを感じないようにさえ、感じるのではないでしょうか。本当に小さなディテールですが、大きな違いを生み出します。」

「例えば、HIBITOのカトラリーを実際に使っているときに私のこどもは『なぜこっちのディテールの方がよいと思うの?』『なぜこういうデザインにしたの?』と、たくさんの質問をしてきました。私が説明をすると、『なるほどね、そういうことか』と、その使い心地やデザインを理解していきました。デザインが持つ価値は、それがいいものであれば伝えたときに必ず伝わります。 そして、高価であるものが必ずしも暮らしの中でいいデザインとは限りません。HIBITOの非常に美しい側面のひとつは、人々が手に取りやすい価格であるということです。それがDAILY STANDARDとしてのHIBITOの大切なゴールでした。」

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