STORYACTUS KIDS FURNITURE

アクタスのこども家具の開発は、
お客様のおハガキがきっかけで
始まりました。

customer's voice

こども用の学習机で欲しいモノが
どこにもありません。
是非、アクタスで作ってください!
アクタスのオリジナルこども家具開発のはじまりは、あるお母さんからいただいた一通のお手紙からでした。

商品開発チームは、このおハガキをいただいてすぐに、デザインで選ばれるアクタスらしいこども家具を考えようと、「こどもは基地作りが好き!」をテーマにした初のこども家具シリーズ、「ベース・フォーキッズ」を急ピッチで開発。ただ、ようやく完成したそれは、アクタスらしさを追求しすぎて(力が入りすぎて)、一般的なこども家具の2倍以上の価格になってしまったのです。

こどもは、基地作りが好き!

ACTUS KIDS FURNITUREBASE for KIDS SERIESMARCH 1999 DEBUT

例えば2段ベッド。
当時の家具店に並んでいた2段ベッドは5万円前後だったのですが、アクタスの2段ベッドは128,000円。確かにデザインはいい。でもこの値段で買う人がいるわけがない。社内の誰もがそう思っていました。普通はここで没になるところですが、なんとアクタスは、不安な気持ちのまま1999年3月にデビューさせたのでした。

すると、こども家具のデザインに不満を感じていたセンスのいいご両親に徐々に認められて、ベース・フォーキッズシリーズは予想外の好結果が出たのです。あのとき、コストダウンのためにデザインのディテールを変えたり、材質をワンランク落としたりしていたら、現在のような商品に進化し続けることはなかったと、つくづく経験や常識を疑うことが、新しい扉を開けるために必要なことだと痛感した次第です。

after 5 years

ベース・フォーキッズシリーズ以降もデザイン重視の2シリーズのこども家具を加えて、すべてが順調に推移していた5年後のある日。「家族の気配があるリビングでこそ、こどもは安心して学ぶことができる」という記事が朝日新聞に出ていました。

こどもが家で勉強する理想的な場所として、現在では神話のようになっている「リビング学習」です。親が近くにいることでこどもが質問しやすいことや、親にとっては勉強のはかどり具合がわかることが利点ですが、「勉強はリビングで」という表面的な部分だけが一人歩きしてしまい、ダイニングテーブルで宿題をしているこどもたちがいたのも事実。これには根本的な問題があります。食事の支度が始まると、こどもはテーブルを片づけなければならず、集中力も途切れてしまいます。親もテーブルに散乱した教材や消しゴムのカスが気になったり。そこで開発の視点を、「親の目が行き届くリビングに、こども専用のテリトリーを作る」に切り替えて生まれたのが、2005年デビューの「VARIO(ヴァリオ)」です。

親の目が行き届くリビングに、
こども専用のテリトリーを作る

ACTUS KIDS FURNITUREVARIO SERIES2005 DEBUT

「リビング学習」をいち早くデザインで解決したVARIO。デスク幅は120cmと十分な広さを確保しながら、リビングの一角に置きやすいように奥行を浅くしました。発売から17年経った今も大人気のVARIOは、「アクタスのこども家具と言えばVARIO」と言われるぐらいのシグニチャーモデルで、パーツの追加や細かな改良を加え、現在もバージョンアップし続けています。こども部屋訪問調査でお客様宅にお邪魔した際、アクタスがお薦めしているまま、リビングに2台並べて兄弟で使ってくれていることに感動したり、「いかにも学習机というデザインじゃないところが気に入りました」、「マンションを購入したときからこのデスクの存在は気になっていました」、「デザインがいい家具はアクタス以外にないです」などのご両親からのコメントは素直にうれしかったです。

after 7 years

一方で、優れたデザインとコンセプトを備えた「幼児期のための家具」は、他社はもちろん、アクタスにもありませんでした。幼児期に我が子とどれだけ時間と空間と情報を共有できるかが、その後の親子関係に大きく関わるということから、親子で絵本を手にするきっかけ作りにしたいと、「絵本シリーズ」と呼んでいる3点の幼児向け家具をリリースしたのが2007年です。(現在は販売終了)

幼児期のための家具

ACTUS KIDS FURNITUREEHON SERIES2007 DEBUT

  • EHONDANA
  • NA・NA・ME TABLE
  • ROCKING CHAIR
EHONDANA
NA・NA・ME TABLE
ROCKING CHAIR

多くの子育ての専門家が、絵本の読み聞かせを推奨しており、心を育てる効果があると言います。でも、こどもは単に物語を聞きたいだけではなく、お母さんがそばにいて絵本を読んでくれることで、「ここにいてほしい」という本能的な欲求が満たされる。それが大事なんですね。そして物心がつく時期だからこそ、こどもたちにはご両親のそばで優れたデザインに触れながら育ってほしい。これは今も変わらないアクタスの思いです。

「ななめテーブル」は片側が傾斜しています。床に座ったこどもにとって使いやすい高さで、絵本を読んだり、お絵描きを楽しんだりできます。「絵本棚」は絵本専用の収納棚。上の2段は、表紙を手前に向けて並べられるようにしました。こどもが自らお気に入りの絵本を並べたり、親に「これ読んで」と持って来て、読み終えたら、棚の好きな場所にしまいます。こどもの手によって棚に並ぶ絵本のレイアウトが変わるので、リビングルームの風景に変化が生まれる仕掛けです。横幅が広めの親子用ロッキングチェアは仲良く並んで読み聞かせができるサイズにしました。

幼い頃に何を見て、何を感じたかが、大人になってからの感性に差が生まれるとするなら、こどもたちが毎日使う家具を販売するインテリアショップや、家具を選ぶ親の責任は大きいとアクタスは考えてきました。それは、「今の彼ら」のためであると同時に、「将来の彼ら」のためでもあるんですね。

ちなみに......

ちなみに、最近の新入社員の面接では、「両親に買ってもらったアクタスのデスクで勉強していました!」という学生さんが何人もいらっしゃいまして、1998年に最初のこども家具開発をスタートしてからの26年という歳月、そしてご縁のようなものを改めて感じます。

最後に、アクタスのデスクを買ってもらったある小学生の女の子が書いた作文をご紹介します。我が子の作文が学校で選ばれたことがうれしかったのでしょう。デスクをご購入いただいたアクタス心斎橋店に、わざわざお母様にお持ちいただいたものです。

title

つくえがきたよ

きのう、わたしのべんきょうづくえがとどきました。
木のつくえです。
わたしがりょう手をのばしても、
はしにはとどかないくらい大きいです。
ひき出しが、二つついています。
中に、えんぴつといろえんぴつと
下じきをいれています。
いままでは、わたしは、ごはんのテーブルで
しゅくだいをしていました。
テーブルをふかないとプリントがよごれるし、
ごはんのときには、「どいて」といわれます。
でも、きょうからは、ずっとなにかをしていても、
「どいて」といわれません。だから、うれしいです。
わたしは、うれしくて、
ながいあいだぬりえをしていました。
いつもよりきれいにぬれました。
きりがみもしました。十二まいもきりました。
わたしがおとなになっても、
だいじにつかいます。