ACTUS(アクタス)

Feature特集

買って、使って、捨てて、また買って。
この旧来の消費システムから決別するために、
今できることがあります。
選ぶモノ、使うモノによって、
自らが世界を変えていく。
環境経営に本気のアクタスが自信をもって
選んだ誠実なSDGsアイテムと、
ユニークなエコシステムを公開します。

会場

アクタス・青山店

東京都港区北青山2-12-28 1F
TEL. 03-5771-3591

新型コロナウィルスの感染拡大防止の為、営業時間の変更・休業の場合がございます。 最新の営業状況はこちらをご覧ください

<ACCESS>東京メトロ銀座線「外苑前駅」より徒歩約4分
<提携駐車場のご案内>「青山エムズタワー駐車場」
*青山店でのお買い上げ2,000円以上で1時間分、
5,000円以上で2時間分の駐車サービスチケットをお渡しいたします。

某コンサルティング会社がコロナ禍の2020年4月に行った世界15ヵ国3,000人への消費者調査によると、回答者の45%が「持続可能な選択を重視した購入を心掛けるようになり、今後もそうする」と回答し、64%が「食品廃棄物の削減への関心が高まり、今後も関心を持ち続ける」と回答しました。新型コロナウィルスの感染拡大をきっかけに、消費者の購買意識が長期的に変化していくことが予測されています。
これをより具体的に裏付けるように、同じ4月にアクタスがお客様向けに実施した、「自粛期間中の暮らしで気づいたこと」というアンケート調査でも以下のようなコメントを頂戴しました。

30代主婦(お子様2人)

この状況になり、日々多くのことに気づかされています。
ずっと問題になってきた地球温暖化に気候変動。
そして今回のウイルス。
私は共通する部分があると感じています。
人間がしてきたことのすべてが悪いわけじゃない。
ただ、人間が便利になるようにとやり過ぎてしまっている。
それに気づかせるために、何度も地球はサインを
送り続けてきました。しかし悪化していくばかり。
世界の意識を変えるには、
こうまでしなきゃいけなかったんだなと
私は受け止めています。

30代主婦(お子様1人)

コロナを機に環境問題を考えるようになりました。
ウイルスの危機も元を辿れば環境破壊に行き着くのです。
まずは身の回りのものを環境に優しいものに変えることから
チャレンジしています。
例えば食器洗いやシャンプーなどは石鹸に変え、
洗剤は重曹やクエン酸などを使う。プラスチック製品は
極力使わず、ホーローやガラスの入れ物を使ったり、
こどものおもちゃは木製、
衣類はコットンやリネン素材を使うなど。
すると環境に優しいだけでなく、
思ってもいなかったメリットが生まれました。
それは意図してないのにインテリアがおしゃれに決まること。
これが今回の自粛生活でのわたしの気づきです。

過去数十年、売上などの財務的な成長こそが企業の目標であり、それも速ければ速いほどよしとされてきました。しかし今、顧客も投資家も、環境やその他の社会的な課題への対応と姿勢を企業に対する評価に加えています。
企業が一方的に社会や地球から搾取するのではなく、事業としての正当な利益を確保しつつも、世の中に何らかのプラスの影響を還元する「新しい資本主義」への変換が求められています。
併せて、かつてはこのようなことを一部の社会活動家たちが訴えていましたが、今では企業の役員室や経営会議で話し合われるようになりました。 これをお読みの皆様も、そういった時流の変化を日々感じられているのではないでしょうか?

今から50年前の昭和44年。日本中が「買って、使って、飽きたら捨てて、また買って」という大量消費生活を謳歌し、まさにモノの豊かさによって幸福感を手に入れ始めた頃、アクタスを創業した若い7名は「豊かなくらしとは消費を繰り返すことではなく、作り手の顔が見える製品とできる限り長い時間を過ごすことではないか」と考えていました。
本当にいい家具は、ずっと永く大切に使い続けたい。
永く使い続けることで廃棄などにかかる余計なエネルギーを使わない。これは環境負荷の抑制にもつながります。
アクタスの商品開発会議には50年前の創業メンバーと同じ価値観が、DNAとしてしっかりと引き継がれているように感じます。

さて、一説では日本の衣料品の廃棄量は年間100万トン、枚数に換算すると30億着相当も捨てられているそうですが、そもそもアクタスの家具はお客様のご要望をお伺いしてから発注するカスタマイズ商品が多く、「売れるかもしれない数」を見込みで発注することはほとんどありません。

また、世の中の多くの企業は、新製品を出すことで過去の自社製品を陳腐化させて買い替え需要を喚起してきました。家具業界においても、毎年4月に2,500社以上の世界の家具メーカーが新製品を発表する「ミラノサローネ」では、椅子というジャンルだけでも1万種類の新作が並びますが、翌年にはその多くが消えています。そこには大いなる無駄が発生しています。
このような無駄を排除するという意味でも、過去にデザインされた素晴らしいプロダクトを何年も作り続けているメーカーには心から敬意を払います。
「新しさ」という価値はいずれ失われていきますが、「美しさ」という価値は 100年経っても変わらないと思うからです。(アクタスが輸入している商品にも、長いもので30年以上もモデルチェンジする必要がなく、販売し続けている製品があります)

さらに、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、エアコンには寿命があり、買い替えの際は廃棄されますが、いい意味でハイテク製品ではない家具は、故障する箇所が少なく、傷んでも職人の手で修理ができます。
椅子やソファはカバーの張り替えのようにパーツを交換するだけで蘇りますし、プラスチック製品の経年劣化は避けられませんが、木の家具や革張りソファは、使えば使うほど味わいが深まります。

それでも廃棄される家具がなくならないのも事実です。アクタスも15年前まではお客様宅から引き取ってきた不用家具を、そのまま産廃業者さんに委託し、処理していました。
そんな中、あるスタッフの「自社の倉庫で素材ごとに分別して、木だけでもリサイクルしたい」という起案から、家具の再資源化活動が始まりました。2006年のことです。
折しも2005年に京都議定書が採択され、環境への関心が高まりつつあった中で、家具業界の先陣を切って廃棄物のリサイクルを開始しました。2009年には木材の分別作業によって再生パーティクルボードに生まれ変わった素材を、新たな家具に利用する「エコループ」というリサイクルシステムを軌道に乗せました。
その後、ガラスやウレタン、革、金属、プラスチック類、梱包資材に至るまで、すべての廃棄物の再資源化ルートを確立し、2014年に関東と関西の2拠点で、2017年には全国の物流拠点で廃棄物「0」のゼロエミッションを達成しています。

このように、社会全体がこれまでの「原料入手→生産→消費→廃棄」という経済活動による自然環境破壊の反省から、リデュース(ごみの発生を抑制する)、リユース(繰り返し利用する)、リサイクル(資源として再活用する)に移行していますが、すでに先進的企業はその先の、「廃棄物を出さない」、「投入した資源は使い続ける」、「自然システムを再生する」の3原則に基づいた、「サーキュラーエコノミー」という経済モデルに着手しています。
特に2つめの「投入した資源を使い続ける」については、「作ったモノは、ちゃんと誰かが使う」という観点から、シェアリングやサブスク、メルカリなどは、サーキュラーエコノミーに対応したビジネスモデルなのかも知れません。(ちなみに、買った家具を一度も使わずに眠らせている人はいないと思いますが、日々販売されている自動車の実際の稼働率は5%、クローゼットには使用していない服が平均22着あると言われています)

最後に、ソーシャルワーカーの方々が共感されている、
「ハチドリのひとしずく」という南米アンデス地方に伝えられてきた
お話をご紹介させていただきます。

森が燃えていました。
森の生きものたちは
我先にと逃げて行きました。
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは、
行ったり来たり、
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て、
「そんなことをして、いったい何になるんだ」と
言って笑います。
クリキンディはこう答えました。
「私は、私にできることをしているだけ」。


[出典]辻 信一監修 「ハチドリのひとしずく」 2005年光文社刊

〈アクタス・青山店にて開催中〉