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今こそ手に入れたい、J.L. MØLLER の名作チェア 今こそ手に入れたい、J.L. MØLLER の名作チェア

今こそ手に入れたい、
J.L. MØLLERの名作チェア

デンマークの家具メーカー、J.L. MØLLER(ジェイ・エル・モラー)をご存知ですか? 1940年代から60年代におけるデンマーク家具の黄金期を築いたメーカーの一つです。アクタスでは東京・青山通りの一号店がオープンした1969年から取り扱い、個人邸だけでなく、レストランや学校、教会などにも納めていましたので、ご記憶の方もいらっしゃると思います。

現在も、J.L. MØLLERは創業者の家族で経営され、デンマーク国内での製造にこだわって作られています。製作する家具はダイニングチェアに絞り、工場生産による効率化を図りつつも、組み立てや仕上げなどは熟練の職人が手作業で行い、美術工芸品のような美しさを備えています。
アクタスでは、この価値あるデンマーク家具をお届けするため、2025年6月より再び取り扱いを開始しました。「Model 78」と「Model 57」、「Model 75」の名作3脚です。ぜひこの機会にデンマーク家具黄金期のチェアをご体感ください。 

全国のアクタス、アクタス・オンライン、ライセンスショップ、パートナーショップにてお取扱いしています。 [展示店舗はこちら]

– ACTUS 40 YEARS AGO –

1985年にオープンした、インテリアギャラリー・アクタス(現アクタス・新宿店)の店内風景。当時は、コントラクト事業のための約650坪のショールームとして営業し、エレガントな輸入家具や高級雑貨を美術館のように展示していました。J.L.MØLLERのチェアも多数展示し、大きな注目を集めました。

ダイニングチェア「Model 78」
優美なフォルムで、62年間愛され続ける名作

Model 78は、J.L.MØLLERの創業者であり家具職人、そして家具デザイナーでもあるニールス・O・モラーが、1962年にデザインしたダイニングチェアです。
継ぎ目のない流れるような一本の後脚、上品なカーブを描いた背もたれの横桟(よこざん)、象徴的な角のある前脚など絶妙なデザインで、時代を超えて愛されています。
ご注文後、2週間前後でお届け可能です。

J.L. MØLLERの椅子には、前脚と後ろ脚をつなぐ貫(ぬき)というパーツが基本的にありません。釘やネジを使わずに「ほぞ継ぎ」の技術で座面の木枠と脚が強固に組まれているので、貫がなくても高い耐久性を実現しているのです。
貫のない椅子が多いのは、デザインをシンプルに見せるだけでなく、構造を簡単にすることで部材を減らし、コストダウンを図るためでもあります。

世界中の高級レストランでも使われているModel 78は、長時間座っても疲れない座り心地が自慢です。脚をゆったり組んで横向きにも座ることができる広めの座面は、木枠がわずかにカーブしていて、膝裏の太ももをやさしく受け止めます。さらに座面は、ペーパーコードで細かく、密度高く編まれているため、体重を均等に分散させ、長時間座っていても快適です。

背もたれの横桟は、背中にやさしくフィットするように曲線を描き、かつ背中に接する面は平らに仕上げられています。
有機的なフォルムのなか、印象的な左右2本の「角」はシャープさを出すとともに、バッグや帽子を掛けたり、手をかけて椅子を引きやすくしたりする機能もあります。造形美のなかに実用性を融合させているデザインといえます。
フレームの素材は、高品質なドイツ産オークです。

ダイニングチェア「Model 57」
研ぎ澄まされたシンプルさで、優雅なシルエットが映える

繊細かつ美しいフレームが特徴のアームチェア「Model 57」。アメリカ産の高品質なウォールナットを使用し、無垢材の自然な木目や質感を活かしています。なかでもアームは、腕を置く位置や手を掛ける位置に合わせて形が変わり、有機的な曲線を描くことで、椅子全体が美術工芸品のような美しさを放っています。
1959年のデザインで、まさに時代を超えて愛されている一脚です。

Model 57も前脚と後脚のあいだに貫がないため、すっきりとした脚まわりで、かつ脚先が細く加工されていて、じつに上品です。一見するときゃしゃなフレームに見えますが、高い耐久性があり、デンマークでは親から子へと受け継いで使われています。
ちなみに背もたれの美しい曲線は、6.5cm角で長さ60cmの無垢材を曲げ木加工で成形したもの。太い材料を用いることで、加工中に割れるリスクはあるものの、継ぎ目がない美しい木目と、贅沢な厚みのある背もたれを実現できる利点があり、リスクを許容する同社の高い技術力がうかがえます。

J.L. MØLLERの家具は全て、オーフス郊外の自社工場で作られていて、継ぎ目がほとんど目立たない接合部分など、手仕事が生む心地よさが細部にわたって見られます。座面のレザー張りも自社の職人が行っていて、木部の際までシワ一つなく張られています。

ダイニングチェア「Model 75」
1954年にデザインされた、超ロングセラーチェア

曲線の多いJ.L. MØLLERの椅子のなかでも、特に丸みを帯びたデザインが特徴的な「Model 75」。1954年のデザインで、70年以上の超ロングセラーです。
同メーカーの椅子としては珍しく、両サイドに貫が入っているデザインです。良質なドイツ産オークを使用しており、背もたれに手をかけて椅子を引くたびに、無垢材の質の良い手触りをご堪能いただけます。

太めの背もたれと細身の脚とのコントラスト、有機的な形状の座面、そしてシャープに見せる細部のエッジといったフレームデザインは完成度が高く、70年間も作り続けられている理由がよくわかります。

J.L.MØLLERでは、製造の各工程を分業で行うライン生産ではなく、組み立てから最終工程の仕上げまでを一人の職人が行います。
高い技術力を必要とし、例えば木部の滑らかな曲線は、やすり掛けを手作業で細やかに、何回もかけることで生まれています。

ABOUT〈J.L. MØLLER〉

フランク・ロイド・ライトが認めた「一生を共にする最高のダイニングチェア」

1944年、デンマーク第二の都市・オーフスで創業した J.L. MØLLER。創業者のニールス・O・モラー(1920年-1982年)は、家具職人として修業後、デザインスクールで家具デザインを学び、創業後40年にわたり、全ての家具を自らデザイン・製造しました。
J.L. MØLLERのコレクションが国際的に注目されるようになったのは、1951年、ダイニングチェア「Model 55」と「Model71」(写真右)がアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライト設計の住宅に採用されたことがきっかけでした。

ニールスは新作家具を精力的に発表し、1968年、ダイニングチェア「Model 65」(写真上)が当時のデンマーク女王により王室のヨット用として選ばれました。
1970年には、ダイニングチェア「Model 82」(写真下)が世界中のデンマーク大使館で採用され、「大使館の椅子」という愛称で呼ばれるようになりました。
そして1981年には、伝統的な職人技と近代設備を見事に融合した家具メーカーとして、デンマーク家具産業協会から表彰されています

ニールス亡き後も、家族経営によって彼のデザインした家具はデンマーク国内生産にこだわって製造され続けています。
2003年には「世界一のレストラン」と評されたコペンハーゲンのレストラン「ノーマ」でJ.L.MØLLERのダイニングチェアが多数採用されるなど、人気の高さがうかがえます。

2016年、ニールスの孫娘であるキーステン・A・モラー氏が27歳で3代目CEOに就任し、2018年に同社は20年以上ぶりに国際的な家具見本市「koelnmesse(ケルンメッセ)」に出展。
2024年には、国際的なデザインイベントとして関心が高まっているデンマーク発の「3days of design(スリーデイズ・オブ・デザイン)」で創業80周年を祝う展示を行いました。
2025年、キーステン氏の夫であり社長のミッケル氏(写真)が来日し、改めてJ.L.MØLLERの魅力を語りました。

PRODUCT INFORMATION

J.L. MØLLER | Model78 チェア

¥177,100(税込)
W48×D52×H80/SH44cm
素材/フレーム:オーク材オイル塗装、座面:ナチュラルペーパーコード
重量/4.4kg

J.L. MØLLER | Model57 アームチェア

¥287,100(税込)
W55×D50×H77/SH44cm
素材/フレーム:ウォールナット材ラッカー塗装、座面:レザー
重量/5kg

J.L. MØLLER | Model75 チェア

¥188,100~(税込)
W50cm×D47cm×H75/SH44cm
素材/フレーム:オーク材ラッカー塗装、座面:ナチュラルペーパーコード/ブラックペーパーコード
重量/5.2kg

|展示店舗|
アクタス・ 新宿店京都店六甲店福岡店仙台店富山店熊本店ARBO(愛知)CARNA(高知)
※店舗により展示状況が異なります。ご来店の際は、一度お問い合わせのうえ、お越しください。

※掲載の商品は、2025年7月現在の情報です。
※商品は、デザイン・仕様・色・価格など、予告なく変更、または販売中止や生産中止となる場合がございます。
※掲載商品の色・風合いは、モニター上と実際のものとが多少異なる場合がございます。